アルムの書斎

【ざっくり世界史解説】

chapter1

〜人類の出現、文明の誕生〜

ざっくり世界史解説

どうも、アルムです。

ということで今回から『ざっくり世界史解説』ということで世界史の流れをざっくりと、分かりやすく解説していくというのを始めたいと思います。

前回「Chapter0:プロローグ」と題しまして、なぜ世界史を伝えたいかという理由と実際の解説の流れについて説明させていただいたんですけれども、今回は「Chapter1」ということで実際の世界史の流れを紹介していきたいと思います。

第1回目は「人類の出現、文明の誕生」というところから話していきたいと思うんですけれども、この部分、世界史全体として見ると「全然記憶にねぇな」ていう方結構多いと思います。なんとなく原人かどうたらとか、何か「旧人」とか「新人」とかいう名前が出てきてて、あと何かネアンデルタール人がどうのこうのみたいな話はなんとなく聞いたことはあると思うんですけど、実際何を言いたかったのかっていうのをあんまり理解してなかったっていう方は結構多いと思うんですね。僕もそういう感じでした。

もう「何か原人とか旧人とかっていうのを一応知ってはいるんだけど、それ何言ってたの?」みたいな、「結局何が言いたかったの?」っていうのを教科書だと全然理解できてなかった部分っていうのがあったんですけど、これ改めて調べてみると、すごい面白かったです。

何が面白いかっていうと、皆さん最初の人類の出現とか文明の誕生を教わる際に、「結局何が言いたいの?」、「世界史の中でこれを載せてるのはいいけど、何を伝えたいの」っての結構分からなかったりすると思うんですね。でも実際調べてみると実はこの章すごく重要なところなんですよ。

それ何かっていうと、人類っていうのは言ったら、体つきとか他の動物に比べたらそんなに大きくはないわけですし、皮膚だって別に頑丈でもないし、強靭な爪とか牙とかそういうのも特にあるわけではない。もう一人単体で行ったらもうすぐ負けちゃうようなすぐ殺されちゃうような存在なわけじゃないですか。でも現代では世界のあらゆる土地で人類が70億人以上を占めるようにまでもう繁殖しきってるわけですよね。やっぱりそこには何かしらの理由があるわけですよ。そこになぜそこまで繁栄できたのかっていうのは必ず理由があるはずです。それを紐解くにはこの「人類の出現」っていうところにヒントが隠されているんですね。

では具体的に何がこの章で大事なのかというと、「身体つきでは他の動物に劣る人間がなぜ都市を作れるにまで至ったのか?」、「体つきでは他の動物に劣る人間かなぜ都市を作れるまでに至ったのか?」っていうこと。これを紐解いていくとすごく面白いので、ぜひ最後まで聞いていただけたらと思います。

ではまず、「人類の出現」についてです。これも結構ざっくり話していこうとは思うんですが、人類の進化の過程っていうのはいくつかの段階に分けられてるんですね。

それが「猿人」、「原人」、「旧人」、「新人」。そして今私たちの「現世人類」という形で進化をしていくんですけど、これを一つずつ解説していこうというふうに思います。

まずは「猿人」のところからなんですけれども、今からちょうど100年くらい前に、デイモンド・ダートさんというオーストラリアの人類学者さんが南アフリカである化石を発見するんですね。その発見その化石に付けられた名前っていうのが「アウストラロピテクス」です。皆さん何か聞いたことあるんじゃないですかね?「アウストラロピテクス」、何か人類の始まりだよね、みたいな感じで聞いたことあると思うんですけど、これが現時点での人類の最初の最初の祖先であると言うふうにされています。その100年前以前はですね、この「アウストラロピテクス」ではなくてヨーロッパのネアンデルタール人であったりとかクロマニョン人が最も古い人類の祖先だというふうにされていたんですけど、この「アウストラロピテクス」はネアンデルタール人とかクロマニョン人より古い地層から出土したという理由で、人類の祖先であるというふうにレイモンドさんが主張したところから始まります。

ですが、これ発表された当初はですね、宗教を信仰していた方達だったりとか、ヨーロッパの人達に最初すごく批判されたそうなんですね。なんでかって言うと、まずキリスト教の信者の方からすると、キリスト教はユダヤ教の教典から端を発するわけなんですけども、要は「神が人間を作った」というストーリーから今に続く、っていうのがキリスト教そしてユダヤ教の中では人類の繁栄の歴史として語り継がれていたわけなんですよ。

要するに「創造論」ですね。もう神が人間を創り賜うたと、いうことが信じられていた世界だったんですそれまでは。なので、「そんな南アフリカから出土した、よくわからない化石が人類の祖先だ」っていう意見は全く受け付けられなかったんですね。

ではヨーロッパの方はなんで批判していたのかっていうと、ヨーロッパのネアンデルタール人だとか、それからクロマニョン人を、人類の祖先だと信じたい人たちがヨーロッパの人達だったからなんですよ。やっぱり世界史の中でもヨーロッパが存在感は常に増していってるわけですよね。最初はローマから始まり、そこから大航海時代もすべてヨーロッパから始まって、第二次世界大戦もすべてもうヨーロッパがずっと覇権を握っていたような時代が続いたと。常に時代の先頭に立っていた存在がヨーロッパなわけですから、人類の起源もヨーロッパであろうと信じたい人が当時は多かったわけなんですよね。

ただそれも、徐々にレイモンドさん以降の人達がそのアフリカ大陸でどんどん調査をしていくことによって明らかにネアンデルタール人やクロマニョン人よりも古い地層から出土された化石が数多く見つかっていくんですね。それによって人類というのはアフリカから端を発するんだっていうことを徐々に周囲が認めざるを得なくなっていきます。これが最初の人類の祖先、「猿人」の始まりですね。

猿人の最初の特徴は何だったかっていうと、まず一つ目に、「直立二足歩行」というのがありました。皆さん似たような言葉で「類人猿」というのを聞いたことがあると思うんですけど、類人猿というのはこの猿人とは全く別で扱われてまして、要するにサルだったりとかチンパンジー、今でも生息しているような動物達のことです。一方「猿人」というのは、まさに人類の祖先ですね。そこからどんどん派生して進化を続けていて今私たちになっていますよと。その祖先が猿人ですよっていうことなんですね。この猿人の大きな特徴のひとつというのが「直立二足歩行だった」ということ。それまでの動物っていうのは基本的に足が4本以上あって、基本的に自分はずっと地べたを這って歩いて行動するような生物っていうのが多かったわけですよ。ですが、この猿人っていうのはちょっと特殊で、2本足で基本的には歩いたり行動することができて、両手が完全に空いてる状態だったんですね。これが大きな特徴です。

そしてもう一つの特徴っていうのが、れき石器を使っていたということです。これ漢字で書くとちょっと難しいんですが中身は結構簡単で、要は「原石を加工しないまま使っている打製石器」のようなものです。打製石器っていうのは、簡単な猟をしてみたりだとかですね。そういうものに礫石器を使っていたと。なぜ礫石器を使っていたかというのは、やはり両手が空いてたからなんですよね。自分の両手を使うことができたから、道具もたくさん扱う事ができた。これが猿人のすごく大きな特徴として今も知られています。

猿人が現れたのは、今から約400~250万年前に生まれたというふうに言われていますが、この頃はまだ他の動物と同じで脳が全然発達していなくてまだ小さくて未発達だったこともあったので、言語とか火とか、そういうものはまだ使えないという状態です。なんですけど一応人類の祖先として今は知られていますね。

そして次に登場するのが、「原人」。これは約240万年前に出現したとされています。原人の大きな特徴というのは、猿人の進化系なのでより鋭利な石器を使うことができるということ。要は加工することができたんですね。より尖らせて、武器として使ったりっていうことができたと。

それからもう一つ特徴があって、これが「洞穴に暮らす」ということ。これは環境への適応です。他の、体格も大きくて、牙や爪が鋭い動物たちには、もう生身では敵わないわけですよね。武器も持たずに普通に正面でやりあったら絶対殺されちゃうわけなんですよ。だから、自分の身を潜めながらなんとか武器を使って戦うように進化をしていったんですね。その進化の過程として、なるべく日頃は洞穴に暮らす、外敵から見つからないようにすると。その上で獲物を見つけたら一気に出てきてその動物を狩るっていうふうにして生き延びていたということが知られています。

洞穴に暮らしていた形跡もアフリカ以外の世界各地で見つかっていて、いろんな洞穴に暮らしていましたよっていう証拠がたくさん見つかっているんですね。そしてこの頃、各地域ごとにいろんなタイプの原人が出現するようになっていきまして、例えば中国だと「北京原人」というものであったりだとか、インドネシアでは「ジャワ原人」というふうに呼ばれたりとかして、同じ原人でも少し暮らし方が違うものであったりとか。あとは人種ですね。民族の外見的な特徴が結構違う。暮らし方もまた違う。そんな原人が各地で登場するようになってきます。この頃にちょうど言語の使用だったりとか、北京原人から初めて火の使用も確認されています。なのでここから少しずつ、今の人間に近いようなことをもう始めてるわけですね。240万年前ぐらいからもうすでに。結構面白いですよね。

そして約60万年前になると、今度は「旧人」が出現します。旧人のもっとも大きな特徴というのが、「埋葬」なんですね。要するに死者を悼む文化です。自分の身内の誰かが亡くなったときに、それを集団で悼んで、「どうか、安らかに」みたいな感じですよね。ちょっと説明が結構難しいんですけどw
要はそういうことですよ。死者が自分の周りで現れたときに、お祈りをする。そいうことをしていたわけですね。ここもすごく今の人間に近いですよね。今でもたくさん葬式とかやってますし、やっぱりそういう文化は昔からあったみたいなんですけど、それがなんと60万年前からすでに始まっていたというのは驚きでした。

この頃からカッターナイフのような打製石器もたくさん登場してきますし、戦闘の痕跡もここから見つかり始めます。戦闘の痕跡っていうのは、同じ種族同士で争った歴史があるってことですね。なのでこれから先続いていくような、世界中で何度も登場する「戦争の歴史」っていうのは、旧人の頃の戦闘の痕跡から全てが始まったというふうなことも言えると思います。旧人の頃に生まれていった文化は、「旧石器時代の文化」というふうに扱われています。狩猟をしてみたりだとかっていうのもこの時期ですし、まだ規模小さいんですけど狩猟してみたりっていうのも、それまでは個人個人がやっていたんですけども、集団として、自分が生まれ育った集団全体で狩猟していこうという流れにもこの頃からなってきます。

ここで僕なりのそのポイント、この旧人の頃に現れた特徴としてやっぱり挙げたいのは「埋葬の文化」なんですけど、この埋葬って、要するに精神文化なわけですよね。でも実際に自然界には死者を慰る他の動物って存在しないんですよ。自分たちの作り上げた「フィクション」を元に活動をしていく。その文化が現れ始めたっていうのが、人類の歴史を語る上ですごく大きなポイントだと思ってるんですね。要するに、「フィクションを作ることができる生命体」。それが人類であるっていうのが、僕のすごく推したいポイントです。

他の動物って、もし身内が亡くなったとしてもそういう埋葬の文化って基本的にしません。誰かが亡くなっても、そこに何か花束を植えたりだとか、みんなで周囲を囲ってお祈りして死体を燃やすみたいな。そういう文化、一切ないんですね。人間だけなんですよ、そういう精神文化っていうものを初めて生み出した生命体っていうのは。だからこそ、これから先の人類史を語っていく上で、この「フィクションを作り出せる能力」っていうのがこの後すごい力を発揮するようになります。

旧人の代表格として今も言われているのが、ネアンデルタール人と呼ばれるものです。皆さんも聞いたことあると思います。これは主に、ヨーロッパに分布していた種族で、今の皆さんが想像しているようなあの容姿ですよね。鼻が高くて、顔全体に結構くぼみがあるような、日本人とは少し顔の形状が少し違うような形ですね。

そして、またしばらく時が経って約20万年前になると、今度は「新人」というものが現れ始めます。この新人の特徴は何かというと、まさに現代の人類と体つきや脳の容積がほぼ同じになってくる時期、これが新人ですね。旧人以前の人類っていうのは、確かに人間の祖先ではあるんだけれども、今の私たちの体と違って、毛深いところもたくさんあったし、顔つきも全然今とは違っていたしって感じで、完全に区別されていたんですね。でも新人のあたりになってくると、あんまり体毛っていうのも徐々に少なくなってきて、脳の容積もどんどん大きくなっていって今の私たち人類と同じ形になっていくというのが、この新人のあたりです。

またこの頃から、より本格的に狩猟とか採集の生活っていうのを行い始めます。打製石器もさらに進化を極めまして、「骨角器」といって動物の骨だったり角を使って武器にしたりっていうこともし始めますね。こういった武器作りも新人のあたりでより活発化していくことになります。そしてもうひとつ、この新人の大きな特徴がありまして、埋葬にちょっと近いんですけど、「洞窟での美術」というのもこの頃見つかり始めます。

主にスペインとかフランスで確認されている洞窟を見てみると、その洞窟の中で、自分たちの姿だったり外の姿、自然の姿、そして動物の姿っていうのを絵に起こすっていうのをやり始めるんですね。これも中々他の動物ではできないことですよね。その自分が見ているもの感じているものを絵で表すっていうのは人類以外ではもう誰もやっていないので、そういうのものは、これも前と同じく「フィクションを作り出す」。実際にはそんなものは存在しないんだけれども、美術として、フィクションを文化として受け継いでいく。この考え方ができるっていうのが人類の大きな特徴なんですね。
新人の代表的な種っていうのがクロマニョン人ですね。ヨーロッパで主に生息していた人達です。

そこからまた月日は流れて、約1万年前になると、地球が今度は温暖化し始めます。現在とほぼ同じ気候になるってことですね。それまではすごく寒い地球が続いていたんですが、1万年前になって徐々に地球が全体的に温まっていって現在とほぼ同じ気候になっていきます。そのことによって、ライフスタイルっていうのも各地で変化を始めるようになります。それまで新人たちっていうのは、みんな同じように狩猟とか採集を行っていたわけなんですけれども、ここから、地域によって狩猟採集をする人達と、それとは別のことをする人達っていうふうに分かれ始めます。それまでの新人は、基本的に狩猟採集によって生きていくっていうことが主流で、魚だったり、植物を採ったりしていました。そして武器も弓矢を使ったりとか、網ももう自分たちで全て作っていました。でも今度は獲物を求めて移動するよりも、生産を行っている場所に自分から移動して、より暮らしやすい場所に移っていこうという考えが徐々に浸透し始めます。ここから本格的に、食料などを自分たちで作って食べるということをし始めます。それまでは生息していた動物を自分たちで飼っていたわけなんですが、今度は食糧を自分たちのその縄張りの中で作ってしまおうということになります。これがいわゆる「農耕」の始まりです。狩猟採集していた時代を「獲得経済」というふうに呼んだりするんですけど、そこから農耕社会に移る、農耕社会での活動を「生産経済」というふうに呼んだりもします。そういう感じで温暖化に合わせてライフスタイルを変えて、獲得経済から生産経済へという感じで、狩猟採集をしていた時代から農耕をするようになっていきます。

だいぶ今に近づいてきたんじゃないでしょうかね。この頃武器とか、農耕道具とかも進化をしてきまして、武器でいうと肉を切り裂いたりだとか獲物を切断する打製石器がさらに進化したりだとか。あと「磨製石器」って何か聞いたことありますかね?日本史でも何かちょろっと出てきたとは思うんですけど、これはまさに農耕社会を象徴している道具なんですね。穀物のすりつぶしに使われたりだとか、あとは耕作に使う鍬の穂先に使われていたりだとか。後は石をすり合わせて平たくしたもの。そういうものを磨製石器というふうに呼んでいます。この頃の道具の進化は今では「新石器時代」と呼んでいて、「旧石器時代」の文化とは区別されていますね。旧石器時代の頃は主に狩猟採集に使われるような道具をたくさん作っていたわけなんですけれども、新石器時代に入ってきてからは自分たちで狩猟するんじゃなくて食料を自分たちで作ってしまうと。そこから縄張りで農耕を始めて、土地を有効活用していこうという形を取り始めます。

そんなこんなで温暖化に合わせてライフスタイルが変化していって、今度はそれが都市の発達に変わっていくわけですね。温暖化によって中緯度地域の蒸発量が降水量を上回ると、乾燥地帯がどんどん増えていくんですね。そうするとそれまで住んでいた地域がどんどん乾燥、干からびていくわけなんで、今までそこに住んでいた人達っていうのは水を求めて大河、水がたくさんあるような大河のほとりに密集していくわけですね。その乾燥していた地域のに住む人達が、水のある場所を求めて移動していき、いろんな畑づくりの技術だったり、水路を作る技術だったりっていうのかどんどん結集していって、水のまわりに技術が集まって、周りの人たちの活動がどんどん活発化していって人口もどんどん増えていく。それによって都市が作り上げられていくことになります。

なのですごく面白いのが、都市の発達の起源は何かって、皆さんに聞かれたときに、「なんとなく緑が豊かで、何か水もたくさん豊富にあって、そういう何か地域が最初に都市として発達していったんじゃないか?」っていうふうに思ってる方も多いと思うんですけど、実はそうじゃないんですよね。都市の最初の起源というのは、乾燥してる地帯なんですよ。乾燥している地帯から、農耕生活を続けよう、農業に適した土地を探そうということで、それまで水がなかった地域から抜け出して水のある地域に行こうと言って人々が集まり、そこで文化が作られて都市ができるという形になっていくんですね。だから、都市の発達の起源は乾燥地帯からっていうことなんですよ。

世界最古の文明として「メソポタミア文明」っていうのが知られてるんですけど、このメソポタミア文明も、元々は今でいうイラクの地域から生まれたとされてますが、イラクの地域っていうのは元々内陸地方なので、周りには一切水なんかないわけですね。そして乾燥地帯で有名なんですよ、その乾燥地帯の人達が農業をしたいからっていうことで水辺に集まってきて、人々が文化を結集して都市を創り上げていくと。都市が発達していくことによって、周りの地域、乾燥している地域にも文化がどんどん浸透していくという形になるんですね。

すごく面白いですよね。文化、都市の発達っていうのはすごく豊かな土地から生まれたわけじゃなくて、むしろ乾燥しているような、土地の状態的にはすごく悪いような、農業をするにはすごく適していないような地域から発達していったっていうのが面白いポイントだと思います。

そんなこんなで、農耕や牧畜により人々が増加していくことによって都市が誕生しますと。都市の誕生がどんどん続いて、そこで文化がどんどん育つことによって富や技術が集中して、最終的に文字や貴金属っていう人類の最大の発明とも言えるようなものにつながっていくという流れになります。ここから本格的にヨーロッパとか中東とかインドとか中国とか、世界に影響を与え続けるような地域っていうのが少しずつ出来ていく。その走りが都市の発達であるということですね。

いやなかなか面白いと思います。最初は「猿人」で、他の動物には一対一じゃ絶対勝てないような存在だったわけですけれども、やはり集団で暮らすことによって自分たちの命を確保する。いろんな自分の目の届かないところにも色々監視を巡らせて、外敵から襲われないように集団で暮らしていく。その中で直立二足歩行であるという特徴を武器に、道具を作ってみたりだとか、あとは脳の発達も優れていたので、言語の使用もしてみたり、火の使用も行ってみたりっていう感じで進化していったと。元々は狩猟採集を続けながら、動物を道具を使って狩りに行っていたっていう感じだったんですけれども、温暖化によってライフスタイルが変化したことによって、狩猟採集の社会から農耕社会に移り、生産経済にという形になっていくと。そうやって農耕社会が浸透していった段階で、文化を集めるような場所が徐々に発達していくと。それが乾燥地を起源とした都市の発達に繋がっていくということですね。面白いです。

こうやって振り返ってみると、フィジカル面では他の動物にはやっぱり勝てないんですよね。だから他の動物を狩る、他の動物を倒すっていうふうになったときに、やっぱり自分の拳とか何か蹴りとかで相手を倒せるようにはなってないんですよね。もうそれは自覚してたんだと思います。この歴史をざっと追ってみる限りだと。

だからこそ道具を使って、なるべくその他の動物たちが作れないような武器だったり道具を使ってなんとか生き延びようとしていたことが、この歴史からも窺えるかなというふうに思います。

それからもう一つはやっぱり、「フィクションを作る能力があった」っていうことですね。これは本当に後後すごく重要な人類の特徴として続いていくことになります。埋葬っていう文化から始まって、そこから徐々に受け継がれていき、新人になる頃には骨角器を使っていろんな装飾をつけてみたりだとか、洞窟の美術は洞窟で絵を描いてみたりだとかっていうふうに、実際の自然では見られないようなものを作り上げる能力、そしてそれを全員が信じることができる能力っていうのが、今、この世界を席巻するに至っている人類の大きな特徴の一つでもあると思います。

まとめると、人類にしかない特徴っていうのはやはりフィクション、それから道具を作ることができるということ。集団、集団で生き延びてきたということ。これがすごく人類の大きな特徴なんじゃないかなと思います。その上で、身体つきでは他の動物に劣る人間がなぜ都市を作れたのか。その理由が、これらの特徴を駆使して、なんとか他の動物に襲われないように縄張りを確保してみたり、道具を発達していたり。そういう歴史があったということですね。
これもうちょっと深掘りするとさらに面白いことも見えてきそうなんですが、とりあえず「~人類の出現、文明の誕生~」というのは一旦ここで区切って、次回からは地域史ということでヨーロッパ、中東、インド、中国の4つの地域の地域史をそれぞれ個別にやっていきたいと思います。

まずはヨーロッパの歴史からやっていこうと思いますので、皆さんお待ちかね、ローマ帝国の歴史なんかを中心に話していきたいというふうに思います。次回以降「Chapter2」からは皆さんが想像してるような世界史っぽくなってくるんじゃないかなと思いますので、ぜひ期待してお持ちいただければと思います。

ということで、今回は以上です。最後までご視聴ありがとうございました。
また次回もお楽しみに

それではまた。

参考文献:『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』

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一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた (刊:SBクリエイティブ) 世界史の教科書 amazonで見る
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